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【寝具選びのコツ】日本製だけを信用せずに羽毛布団の「臭い」をチェックしよう!

こんにちは横山寝具店グループ・専務スリープマスターの横山隆一です。

 

快眠にいがた横山寝具店では、他店で購入された羽毛布団のメンテナンスの相談も受けておりますが、

 

その相談で多いものの一つに「臭い」があります。

 

 

【日本製だけを信用してはいけない】

 

よく羽毛布団の広告で

「日本製なのに〇〇円!」などと

「日本製」の羽毛布団がお値打ち価格でおすすめされています。

 

しかし、その日本製を信頼して購入したのに、臭いが気になるという相談がとても多いのが現状です。

 

しかも、弊社とも取引のある国内大手の寝具メーカーの羽毛布団も含まれます。

 

なぜ大手寝具メーカーの日本製の羽毛布団なのに

気になるほどの「臭い」がするにでしょうか?

 

それは気になる「臭い」のもととなる

詰め物の羽毛の「洗浄」に日本製は関係がないからです。

 

日本製を表記する場合、その基準となるのは「縫製」です。

消費者庁では原産国の運用基準を下記のように運用しています。

「商品の原産国に関する不当な表示」の原産国の定義に関する運用細則[PDF:81KB]http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/guideline/pdf/100121premiums_27.pdf

 

寝具は衣料品にあたりますので「どこで縫製されたか?」が原産国の定義になります。

 

【臭いの原因は油脂分】

羽毛布団の臭いのもとは羽毛に含まれる油脂分です。

油脂分そのものの臭いや、油脂分を餌に繁殖する細菌の出す臭いです。

 

つまり、気になる「臭い」の原因をへらすには

いかに上手に「洗浄」し油脂分を落とすかが重要で

大手寝具メーカーであることや、日本で縫製されたのかは関係ないのです。

 

※油脂分を落としすぎると、羽毛が本来もつ弾力性も失われてしまうので、洗い過ぎもいいけません。どこまで油脂分を落とすかが難しいところです。

 

では日本国内で洗浄すれば問題はないのでしょうか。

必ずしもそうとは言えません。

 

私は、海外で洗ったものが全て臭いが気になるとは言いません。

 

水質のよい水で洗うことは重要ですが、

日本の水だから質がよいと言うわけではありせん。

もちろん海外でも質の良い水もあるでしょう。

 

そして日本国内の質の良い水で洗浄したといっても、洗剤が違っていたり、すすぎが甘ければ、臭いの気になる羽毛布団になってしまいます。

 

広告も法律に則り表記されており、

「臭い」についても表現していないので嘘をついているわけでもありません。

 

私がお伝えしたいのは「大手寝具メーカーだから」「日本製だから」を根拠に羽毛布団を選んではいけないということです。

 

 

【「臭い」は重要なのか?】

 

「質の高い睡眠」には、リラックスすることとが大切です。

 

羽毛布団の気になる臭いは、そのリラックスを阻害する一因となます。

 

臭いが気にならないことは「質の高い睡眠」には重要です。

 

実際に、眠る前に好きな香りのアロマを焚く方も増えています。香りも睡眠にとって大切な要素です。

 

 

【羽毛布団を選ぶ方法】

 

ではどうすればいいのでしょうか?

 

それは、購入を検討しておる羽毛布団を実際に嗅いでみることです。簡単です。

 

コツは2つあります。

 

【1】収納ケースに入っている羽毛布団で確認

展示しているものではダメです。臭いがまわりに拡散して分かりにくくなっています。ケースに入っている羽毛布団がベストです。

 

【2】2点以上くらべる。

臭いの基準もわからないと思います。かならず2つ以上比べてみましょう。価格が違うものを比べるとわかりやすいです。

ここまで読んで気づいた方もいらしゃると思いますが

羽毛布団の実物を見ずに(臭いを嗅がずに)買うのはおすすめできません。

 

臭いの感じ方は、個人差があります。←ここがポイント

 

ぜひ、ご自分で確認してください。

 

 

【末筆に】

実は、ラジオとテレビの取材でこの羽毛布団の臭いのお話をさせていただきました。

 

ラジオは、すでに放送され大きな反響をただき、

私が思っていた以上に、羽毛布団の臭いにお困りの方が多く驚きました。

 

文才がないのでメーカー批判な記事にもとられてしまうかもしれませんが、けしてその意図はありません。

 

一人でも多くの方が、納得して羽毛布団を選べる手助けになればと思い記事にしてみました。

 

皆様のお役に立てれば幸いです。

 

カテゴリー: blog| 寝具選びのコツ| 質の高い睡眠
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【質の高い睡眠】楽天イーグルス・オコエ瑠偉選手が睡眠不足を解消か?「3秒で寝られます」を考える

こんにちは横山寝具店グループ・専務スリープマスターの横山隆一です。

 

NHKでこんなニュースが流れていました。
【楽天 新人選手入寮 オコエもプロ生活開始】

楽天イーグルスのルーキー、オコエ瑠偉選手が仙台市の球団寮に東京西川のマットレスと枕を持ち込んだというニュースです。

おそらくオコエ選手が持ち込んだのは

 

東京西川[エアーSI]マットレス

東京西川[エアーポータブル]シリーズ

東京西川オーダーメイドピロー

 

と思われます。

 

(広告契約をしている選手ではないので正確な使用製品は公表されていません。映像から私が推定しました)

 

快眠にいがたでもおすすすめするマットレスがお正月早々にNHKで放送されるとは嬉しい限りです。

 

ただ、このニュース映像でスリープマスターとしては気になるオコエ選手の発言がありました。

 

「最高 3秒で寝られます」

 

オコエ選手のサービス精神で寝心地の良さを表現していただいた発言と思われますが、実はこの「3秒で寝れる」は質の高い睡眠にはつながりません。

筑波大学・国際統合睡眠医科学機構の柳沢正史教授によりますと

ヒトはウトウトしながら15分ほどかけて眠ることが分かっており

布団に入ってすぐに寝てしまうのは睡眠不足の可能性がある

そうです。(2015年3月の講演より要約)

 

もう少し解説しますと、

 

ヒトが正常な睡眠に入る時、脳波はアルファ波、ベータ波、シータ波の順にゆっくりと変化します。その変化は通常15分ほどかかるので、布団に入ってすぐに深い睡眠に入るのは正常ではなく、睡眠不足もしくは極度の疲労による可能性があるということです。

 

オコエ選手は、おそらく日本睡眠科学研究所でマットレス、枕をしていると思われます。

 

なので、この発言はリップサービスと期待しますが、

 

普段から布団に入ってすぐに寝れる人は、生活習慣や睡眠環境を少し見なおしてもいいかもしれません。

 

オコエ選手も自分にあったマットレスと枕でより質の高い睡眠がとれると良いですね!

 

みさなんは布団の中に入って何分くらいで寝ていますか?

 

【ご注意ください】
スリープマスターは医師ではございません。
睡眠に関して科学的なアプローチで学んでおりますが一般論でしかお話することができません。個別、具体的な不眠に関するアドバイスはできませんで専門の医師へご相談されることをお勧めいたします。

 

カテゴリー: blog| ブログ| 質の高い睡眠
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【質の高い眠り】掛け布団の上に毛布を掛けることの誤解

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引用 http://www.nishikawasangyo.co.jp/より

 

こんにちは横山寝具店グループ・専務スリープマスターの横山隆一です。

 

 寒くなると毛布を探している方に良く聞かれる質問があります。

 

「毛布は羽毛布団の上か下、どちらにかけると暖かい?」

 

昨年テレビでも取り上げられたことで、この質問がとても増えました。

 

 ちなみに答えは

 

羽毛布団※の場合、毛布は上に掛けた方が暖かい」

 

が正解です。

 

 詳しくはこちらをご覧ください。

【掛け布団の上に毛布をかけると暖かいってホント? – NAVER まとめ】

http://matome.naver.jp/odai/2135728686283022101

※羽毛布団以外の掛け布団の場合、毛布は下が答えになります。

 

 しかし、この答えだけでは

日本睡眠科学研究所のスリープマスターは失格です。

 

 【1】暖かさだけでは質の高い睡眠は得られない

 

 それはこの質問をされる方の多く方が、

ただ暖かさを求めているのではなく「質の高い睡眠」を求めているからです。

 

 そして暖かいだけでは質の高い睡眠は得られないので

スリープマスターとしての答えは

 「羽毛布団には下にウールなどの天然素材の毛布を

室温に応じて掛ける方がいい」

となります。

 

 なぜ、このような答えになるのでしょうか?

 

【2】寝床内気象(しんしょうないきしょう)

 

実はこの寝床内気象が答えの鍵を握ります。

 

寝床内気象とは「布団と眠っている人の間の空間の温度と湿度」をいいます。

寝床内気象とは? http://www.nishikawasangyo.co.jp/sleep/knowledge/10.html

寝床内気象は、多くの実験で温度は33℃±1℃、湿度は50%±5%(RH)と分かっています。

 

つまり、布団の中は34℃よりも暑くてはダメで、湿度も55%よりジメジメしてもダメなのです。

 

では、羽毛布団の上に毛布をかけるとどうなるのでしょうか?

 

 【3】毛布を上に掛けると暑くなりすぎて蒸れすぎる場合がある

 

羽毛布団は、詰め物である羽毛(ダウン)がとても細かい繊維であるため、

その繊維が外へ吹き出さいないように、外側の生地にダウンプルーフ加工が施されています。

ダウンプルーフ加工とは? http://kijiya.me/?p=6

このダウンプルーフ加工が曲者でございまして、

 

強くこの加工を掛けると羽毛布団の通気性が悪くなるのです。

 

日本は「ホコリ」や「アレルギー」に対する抵抗が強いため、

多くの布団メーカーはこのダウンプルーフ加工を施しています。(ヨーロッパではダウンプルーフ加工のされていない羽毛が多く流通しています)

そのため、日本では羽毛布団を単体で掛けて使う場合、布団の中がムレやすくなります。

 

毛布を羽毛布団の上に掛けると確かに暖かくなりますが、

場合によっては暖かくなりすぎて、そしてムレすぎてしまうことがあるのです。

 

特にアクリル毛布は、天然素材に比べると吸湿性が悪いので

羽毛布団の上に掛けることで更にムレが進みます。

 

【4】なぜウールなどの天然素材を羽毛布団の下に掛けると質の高い睡眠になるのか?

 

ウールなどの天然素材は、もともと湿度の調節を得意とする繊維です。

ウールについて その2 http://www.woolmark.jp/tokucho/02.html

 

そんなウールの毛布を羽毛布団の下、

つまり布団と人の間に掛けて寝ると布団の中の温度、湿度が

理想の33℃±1℃、50%±5%になりやすくなります。

 

もちろん、布団の中の温度、湿度は室温にも影響されるので

 

365日羽毛布団の下にウール毛布の組み合わせが良いわけではありません。

 

日本睡眠科学研究所では下記のような組合せを推奨しています。 image01

引用 http://www.nishikawasangyo.co.jp/sleep/knowledge/10.html より

 

【まとめ】

 

テレビの特集やネットの書き込みでは、ついつい「暖かさ」ばかりに注目が集まります。

 

しかし、「質の高い睡眠」には暖かさだけではなく最適な湿度も重要です。

 

そして毛布の種類や掛け方によっても睡眠の質は大きく左右されます。

 

「寒くて眠れない」場合は

羽毛布団の上に毛布を掛けることをオススメしますが、

「より質の高い睡眠を目指す」場合は

羽毛布団の下に天然素材の毛布を掛けて眠ることをおすすめします!

 

 

【最後にPR(^^)】

横山寝具店グループでは、温度湿度の調節が得意なウールアンダーケットをオススメしております。

詳しくは店頭にてスタッフにお声掛け下さい!

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